「だからやめなさいって言ってるでしょ!」
今日の仕事帰り、電車の中で小さな男の子がお母さんに叱られていました。
指しゃぶりをやめなさいと叱られていたのです。
それを見ていたら、幼いころの長男の姿が頭に浮かびました。
というのも、うちの長男は、なかなか指しゃぶりがやめられなかったのです。
とにかく、よく指しゃぶりをしていました。
おなかの中にいたころのエコー画像まで、指しゃぶりをしている姿が写っていました。
そのころからすでに、指しゃぶりが大好きだったみたいです(笑)
保育園の先生には、何度も、
「お母さんの愛情がたりないからよ」
なんて言われて。
指しゃぶりの原因は私なのか。。。
そう、落ち込んだこともありました。
おむつだって時期がくれば誰でも外れるんだもの、指しゃぶりだってそのうち治るから大丈夫。
そう思っていたけれど、結局やめられないまま小学校に入学です。
保育園時代よりもさらに、指しゃぶりへの風当たりが強くなりました。
個人面談では、
「給食当番のときに、衛生面で困ります。いい加減やめさせてください。」
と言われたり。
まあ、いろいろありました(笑)
親の欲目というかなんというか。
大人だって、ギャンブル依存とかアルコール依存とか買い物依存とか、やめられないものっていろいろあるじゃない?
心の安定のために指しゃぶりしたっていいじゃん!
そんなふうに、かばいたくなることもしょっちゅうでした。
その反面、なんとかしなくちゃと気持ちばかりが焦ることももちろんあって。
歯並びが悪くなるとか、口呼吸になるとか、指にたこができるとか、指しゃぶりが原因で起きる弊害も心配になったしね。
そこで、こんな本を読み聞かせしたりもしました。
タイトルがそのものずばり、「ゆびしゃぶりやめられるかな」です。
結構高かったのに、もしかしたらやめられるかも。。。という気持ちで買ったのだと思います。
これで指しゃぶりをやめました!というレビューが多かったのに、長男には全然効果がありませんでした。
確かにね、人それぞれだものね。
そして、小2もそろそろ終わりになるかというころ。
帰省した際に、私の父が、長男にある提案をしました。
どんな提案かというと。。。
「指しゃぶりやめたら10万やるぞ」
というもの。
そうしたら、なんと長男、ぴたりと指しゃぶりをやめました。
驚くくらいあっさりと。
なーんだ、こんな手があったのかって拍子抜けするくらい簡単に。
今でも、10万円で指しゃぶりをやめた話は、笑えるネタになってます。
そんな私の経験から、わが子の指しゃぶりに悩むママたちへひとこと贈るとしたら。。。
周りは勝手にあれこれ言うけれど、焦らないこと。
それから、気にしすぎないこと。
いつか、卒業できるときがきます。
怖い顔でやめなさいって追い詰めても、逆にやめられないのではないかなって、思うのです。