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人生の質って、なあに?

クリスマスツリー

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自己啓発セミナーとか、一時期とてもはやっていましたが、いまはどうなんでしょうか?

そういう類のものに参加したことがない私には、未知の世界なのですが、実は今日、そんな雰囲気のところに連れていかれました。

連れて行かれるというとちょっと言葉が悪いですね。

勧誘してきた知人が、ベリーつながりの方で、はっきり断るのも申し訳ないと思ったのと、何度も断ったとしても諦めないだろうなという雰囲気だったので、一度説明会に参加して、はっきり断ろうと思ったのでした。

その説明会は、ブレークスルーテクノロジーという、アメリカの教育プログラム。

その知人いわく、これを受けると、ほんとうに自分のやりたいことを自信を持ってやれるようになるのだそう。

たしかにその知人は自信に満ち溢れてる。

説明会の会場には、勧誘した人ともうひとり、ベテラン会員?のような方と、3人で入りました。

説明会が終わったら、やりますって言うまで帰れないんだろうか?

とか、ちょっと怖くて、私はめちゃめちゃ警戒モードです。

そのブレークスルーテクノロジー。

どういうプログラムなのかというと、3日連続9:00~22:30缶詰状態でセッション、そして、一日おいて19:00〜22:30の最終セッションという、超ハードスケジュール。

そこで、自分の思い込みや陥りやすい思考などをじっくり見つめていくそうです。
詳細については説明会を聞いてもナゾのまま。

わかったのは、超ハードな日程と、受講料が16万円ということ。
超ハードなのは、日程だけじゃなかった(笑)

お話ししてくれたコーチと呼ばれる方は、このプログラムを受けてどんなに自分が変わったかを熱く熱く語っていました。

この方、二人の子どもを連れて離婚し、4つの仕事を掛け持ちで必死に働いていた主婦だったそう。それが今では会社の経営者。
人生がガラッと変わったのは、このプログラムを受けたからだと。

そして、すでにプログラムを受けた方がおふたり、やはりどれだけの恩恵があったのか、体験談を語りました。

こういうものが、よく「洗脳」と表現されますが、それも納得だなあと、心の片隅で思いました。

街中で「ちょっといいですか?」って近寄ってくる宗教の方と似た雰囲気を感じてしまう。

警戒してるので余計にそう思えたのかもしれませんが。

コーチのお話しが終わると、一緒に説明会会場に入ったふたり、勧誘した知人とベテラン会員ですね、そのふたりと雑談という形の勧誘を受けるわけです。

仕事のこと、生活のこと。

あれこれ話を振られ、それに私が答える。

その答えの中から、私のダメなところを指摘して、そこがこんなふうに変わったらどうです?
このプログラムを受ければ変われるんです!

という流れ。

そんなに私ってダメ?

そんなに直さなきゃいけないとこ?

だんだん弱気になっていきます。

戦略なのかしら?
こうして受けてみようかなって気持ちになってしまうんだろうなあ。

もう、早く帰りたくてたまらなかった。

なのに!

ケーキがあるので食べましょうと言われ、別なお部屋でケーキを食べることに。

ケーキと言われたら、もちろん食べるでしょ~。

さっきの警戒心が緩んだのか、それとも、ケーキ食べたら帰れるぞって思ったのか、心なしか元気が出たんです。

そうしたら、ベテラン会員の方が、

「さっきとは別人のようにいきいきしてますね」

と。

「だって、さっきの部屋、狭いし、なんか重苦しい雰囲気だったし。ココは広いし、ケーキのこと考えたらちょとうれしくなって。」

と答えたんです。

すると、

「そうやって思ってることは口に出したらいいんですよ。これも自己表現なんです。さっきのお部屋にいたときは、なんだか自分がない人だなって思ったけれど、そんなことないんですね。どうしして思ったこと、言わないんですか?」

ですって。

自分がないって、そりゃあ、警戒してるし、自分なんて出さないでしょ~。
それに、「ここ、なんか雰囲気悪いから帰りたい」とも言えない(笑)

でも、たしかに、思っていることを言えないことは、よくある。
それは自分でもよく自覚しています。
相手のことを思うと、言わない方がいいかなあというのはいつものこと。

実は、今日、別な友達から、

「空気読むのしんどくない? 戦わないのって、ずるいよねって。」

って言われていて、これ、結構堪えてたの。

また同じようなことを言われてしまったので、正直、かなりショックでした。

ケーキを食べたあとも、しつこく勧誘は続きました。

さっきまで、あれだけ自己表現したほうがいい、言いたいことは言った方がいいって言われたし、もう、言っちゃえ! 

「ほんとに申し訳ないけれど、私はやりません」

はっきり言うのに慣れていないので、勇気がいりました。

断ると、ベテラン会員さんは、さ~~っとどこかに消えていきました。
受講させるまでが仕事なのでしょうね。当然ですが。

変わりたい、向上したい

そういう気持ちは、私だってあります。

現状維持で満足しているから受けないという選択をしたわけじゃない。

もしも、このプログラムを受けて、無敵の自分に生まれ変わったとしたら、それはそれでとてもありがたいことだと思う。

でも、同じところで何度も失敗したとしても、傷ついたとしても、それも人間臭くていいんじゃない? って、今の私は思うし、自分でクリアしていくのも悪くない。

潜在意識のこと、インナーチャイルドのこと、アダルトチルドレンのこと。
そのあたりのことを知っている人には、なあんだ、そんなこと?というような内容のような気もします。
(もっとすばらしいものだったら、ごめんなさい)

弱いところがあったらいけないの?

人生の価値って、誰が決めるの?

人生の質を劇的にポジティブにって言われても。。。

私には、よくわかりません。

なんだか、とってもさみしく複雑な気持ちになってしまいました。

クリスマスムードの街を横目に帰ってきました。
どっと疲れた一日でした。

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