夫婦それぞれ、手取り20万。
都心部だと、低所得者層になりますね。
その状況で、妻だけ、家事に育児を全部負担するとなったら。
お金がなくてもなんとかなるって思っていたとしても、なんとかならなくなってきます。
なんとかなると思って頑張ってきたのですが、やはり、うまくいかなかった経験から、これから子どもを持とうとしている人へ向けて、失敗談と失敗を避ける方法をお伝えしたいと思います。
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なんとかなると思っていた私
幸せは自分で作れる。
だから、結婚して幸せにしてもらおうという発想がなかった私は、結婚するにあたって一切相手に条件はつけませんでした。
条件が悪くても一緒になりたいという強い気持ちがあったわけでなく、そもそも、家柄とか、肩書とか収入とかを、大事なことだと考えてなかったのです。
お金がなくても一緒に頑張って行ければ大丈夫だって思ってました。
まあ、世の中を知らなすぎるおバカちゃんでしたね。
私が結婚したとき、4つ年下の元夫は大学を卒業して2年目。
お金は全然ありませんでしたが、心配もありませんでした。
子どもが生まれてからも私は働いていたし、二人で働いていけばなんとかなるだろうと楽天的に考えていました。
当時、生まれたての長男は、民間の保育園にしか入れなかったので、保育料は月に7万円を超えていました。それでも、ボーナスもあったし、働いた方がプラスだったのですよね。
産後2か月でのフルタイム復帰は、たしかに大変でした。
眠いし、疲れるし。それでも、なんとか順調に日常は回っていきました。
のちに3人になってわかることですが、子どもがひとりだけというのは、子どもが寝ている時間に、意外と自分の時間も取れるのですよね。翌年からは公立の保育園にも入れることが決まっていたので、保育料もぐっと下がるし、これならなんとかやっていけそうだと思っていました。
思いがけない退職と引越
ところが、二人目がおなかにいるとき、夫が地元の横浜に帰りたいと言い出し、転職活動を始めたのです。
私は仕事を辞めるしかなく、4月から入れる予定だった市の保育園も断るしかありませんでした。
妊娠6カ月のとき、横浜に引っ越してきました。
次男が生まれ、翌年には三男が生まれ。あっというまに子どもが3人になり、夫の手取り20万のお給料でやっていくのなんて到底無理になってきます。次男の出産一時金や手当金も底をついてしまいました。
知り合いもいない土地で、休む時間もなく3人の子育てはとても孤独。おまけにいつもお金の不安。そんな毎日でした。
このままではいけないと、三男が2歳になる年から共働きを始めました。ありがたいことに、働ける場所があったんです。
失礼ですが母子家庭ですか? と聞かれることも
それまでもワンオペ育児でしたが、さらに拍車がかかりました。
毎日3人を保育園に送り、職場へ。夕方仕事が終わると保育園にかけこみ、3人連れて帰り、その後、夕飯にお風呂に寝かしつけ。
病気する暇もないくらい気が張っていました。
元夫は、ゴミ出しさえしたことがありません。
私が体調が悪くて寝ていても、自分が食べた食器は流しに置いたまま。(かなり悲しい)
お休みの日といえば、ゴロゴロ寝てばかり。
「子どもたちはあっという間に大きくなっちゃうんだから、今のうちに遊んであげないと、触れ合う機会なくなっちゃうよ」
何度お願いしても聞いてくれず、週末はいつも、私が三人連れて公園や海に連れていきました。
当時は、パパママ揃ってる家族連れをうらやましく眺め、しょっちゅう泣いていました。
「失礼ですが、母子家庭ですか?」
保育園のお母さんたちにそう聞かれることも一度や二度ではありませんでした。
お金がすべてじゃないけれど
もし、元夫のお給料が、私と同じ20万円のじゃなく、30万円だったら? 40万円だったら?
ワンオペも仕方ないことだと思えたかもしれません。
同じお給料なのに、私は家事と育児も全部やらなきゃいけないのはなんで?
どうせやるなら楽しくやろう、そう思っても、体調が悪かったり、お金の心配があったりすると、どうにも不満が募るんですよね。
だって、家事育児は24時間休みなしですもん。
息抜きに子どもを預けるところもなかったし、ふっと一息つける時間が欲しくてたまらなかった。
シッターのようなサービスを利用するにも、そのお金を使うなら、自分でなんとかするとなってしまう。
そんな状況なのに、元夫は、一歩家を出たら自由なんですよ。
今日は会社に泊まるとか帰ってこないことも多かったし。
とても不公平だと思いました。
そんなわけで、お金の余裕は、心の余裕につながるのは間違いありません。
子どもができると、今までと同じではいられない
日本も、すっかり二極化が進んでますよね。
収入のある人、ない人。
もちろん、収入があるから幸せかといったら、そうとは限らないです。
でも、子どもを育てていくとなると、やっぱりお金がかかります。
それに、子どもができると、思いがけない出来事も多々あります。
それまでうまくいっていた夫婦関係も、微妙に亀裂が入ることもあるでしょう。
私の場合は、
- いちばん協力してほしい人に助けてもらえないさみしさ
- 自分でなんとかしなくてはというプレッシャー。
このふたつが、かなり心に負担をかけていました。
ふたりでなんとかなると思えたのは、子どもがいない状態だからだと、振り返るとわかります。
子どもができたらどうなるかを、まったくイメージできていませんでした。
これから子どもを作ろうと考えている人に
- いざというときに頼れる人や頼れる場所を用意すること
- お金の心配をなくすこと
- 無理をしないこと(頑張りすぎてしまう人、自分だけが我慢すればなんとかなると思う人はとくに)
このあたりの自分を護る最低レベルのことは、子どもが生まれる前に準備しておいた方がよいと思います。
私の場合、全く考えていませんでした。
私の周りの人を見ても、近くに親が住んでいる人は、ひとり時間をつかって上手にストレス発散しています。夫婦仲も、まあまあ、よさそう。
また、子どもを生んでも会社に残ることができる場合、絶対に残ることをお勧めします。
一度辞めてしまうと、つぎに同じような仕事に就けるかなんてわかりません。
子どもがいることが就業にネックになることも多いです。
自分の収入源もしっかり確保しておくことも大事です。
育児中は、頼れるものはなんでも頼るくらいの気持ちでいることが、心の安定のためにも必要。頼るのが苦手な人は、意識して頼れるようにしておくと、後々心の負担が減りますよ。