頭のいい子になってほしい。
親ならば、当然、我が子に対してそう望んでしまいますよね。
頭のよさって?
そもそも、頭のよさって、いったい何なんでしょう?
テストで高得点が取れたらよいのか。社会に出て成功するような大人になれたらよいのか。
頭のよさといっても、その基準は、なんとも曖昧ですよね。
その曖昧さを払拭してくれるのが、この本。
医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン
本の中表紙には、このように書かれています。
学校でよい評価を得られる子どもと社会で大成する人の共通点は、自分の「認知特性」を理解し、最大限に活用していることです。自分を知り、認め、選択し、適応させる人こそが、「頭がいい人」なのです。認知特性とは、目や耳などの感覚器から入った情報を理解・整理・記憶・表現する「方法」で、六つのタイプに分かれます。社会では、アイデアを生み出す創造性、整理整頓できる遂行機能、仲間から好かれる社会性、仕事の締め切りを守る時間感覚などさまざまな能力が求められますが、それらは認知特性を意識することで伸びるのです。自分の得意な表現方法とは?違うタイプの人とうまくつき合うには?など、簡単なテストを通して解説しましょう。
どうやら、自分の特性を知って、上手に生かすことが頭のよさのようです。
6つのパターンとは?
人には、生まれもった思考や認知のパターンがあるそうです。
もともと持っているこのパターンを6つにわけたものが、認知特性の6つのパターンとなります。
大きなくくりだと、
- 視覚優位者
- 言語優位者
- 聴覚優位者
の3つにわけられます。この3つを、さらにそれぞれふたつのパターンにわけていきます。
A:視覚優位者
①写真のように二次元で思考するタイプ
②空間や時間軸を使って三次元で思考するタイプ
B:言語優位者
③文字や文章を映像化してから思考するタイプ
④文字や文章を図式化してから思考するタイプ
c:聴覚優位者
⑤文字や文章を耳から入れる音として情報処理するタイプ
⑥音色や音階といった音楽的イメージを脳に入力するタイプ
どうでしょうか、この6パターン。
読んだだけで、「あ、私はこれだ!」とか、「うちの子はこれに間違いない!」と思えるものもあるかもしれませんね。
この本の中には、6つのパターンのうちどれにあてはまるかのテストがあります。
35問にわたる設問にこたえていくだけ。
たとえば、
- テレビをつけながらの会話について
- それほど親しくない人からの電話があったとき
- ものまねは得意ですか?
- 一度行ったことのおkある場所にもう一度行くとすると?
などの、日常生活における自分の行動についての設問です。
これは、ある程度大きくなってからではないと正確に答えられない部分もあります。
そんな小さなお子様をお持ちの方でも大丈夫!
3歳の子を想定して答える設問もあります。
こちらでは、6つのパターンにわけることはできませんが、A~Cのどの認知特性を持っているのかは、判断できるようになっています。
なぜ自分の特性を知っていると有利なのか?
6つのパターンがあることは理解できたと思います。
では、なぜ、自分のパターンを知っていることが頭のよさにつながるのか。
それは、特性を知っていると、どのような方法で学習したらよいのか、また、社会に出てどの特性を生かすべきかを、より理解できるからです。
たとえば、①の視覚優位者で写真のように二次元で思考するタイプだったとします。
このタイプは、一枚の写真を切り取るように、記憶や情報を認知するのだそう。たとえば、一枚の写真が写っていて、そこにそれぞれの名前も書き込まれているとしましょう。写っているすべての人の顔と名前を把握することができるのがこのタイプ。
また、絵の上手下手は別として、アニメのキャラクターなどを見なくても絵が描けるとか、細かい部分まで覚えているのも特徴だそうです。
⑥タイプの聴覚優位で音楽的イメージを脳に入力するタイプなら、英語の発音もネイティブレベルに再現できる可能性があるそう。耳から入れるのが得意なので、リスニング教材やラジオ、自分で暗唱などの勉強法が効果的な人たちです。
特性の生かし方についても
このような特性をどう生かしていったらよいか、特性の生かし方についても詳細に書かれています。
たとえば、平仮名やカタカナなどの文字を覚える場合でも、特性を生かすとうまく覚えることができます。
たとえば、お習字で文字を学ぶとサクッと覚えられるタイプとか。
また、ほかのタイプとうまくやっていくために知っておくとよいことや、特性の伸ばし方についても解説されています。
うちの場合
私も高2の次男にテストしてみました。
その結果。。。
次男は②の空間や時間軸を使って三次元で思考するタイプでした。
たしかに納得の結果です。
わが子がどの特性を持っているか知りたい方、ぜひ読んでみてくださいね。