趣味で習っていたベリーダンスをやめて、もう2年近くになるかと思うのだけれど、その2年のあいだにベリー仲間のみんなもいろいろと生活が変わっているみたい。
ワークショップに参加したときに知り合った子が、ママになっていました。
Facebookを開いたら、その子の投稿が、たまたまいちばん上に出ていたので気が付いたんだけど、かなり辛そうな状況で心配。
この1年365日…まだたったの1日も、誰かに預けてゆったりできる日を味わった事がないからか?
一晩でいいから、ゆっくり寝たい。
母親失格か?
疲労と睡眠不足は精神を壊すわ。
寝たい…一晩誰にも邪魔されずに寝たい…。
彼女の投稿は、深夜まで騒々しいお隣さんへの愚痴と育児の愚痴をつらつらと綴ったあと、最後はこう締めくくられていました。
疲労と睡眠不足は精神を壊すって、まさにそれ!
産後、ずうっと細切れでしか眠れない時間がしばらく続くのが、なんといっても辛い。
わかるわかるわかる!となっているママさんも多いと思うな。
Contents
赤ちゃんの眠りは育児書通りじゃない
赤ちゃんが3か月くらいになると
「そろそろ夜はまとまって眠るようになったでしょ?」
と聞かれることが多いけれど、(私は3人分、まったく同じようにこのセリフを経験しました)赤ちゃんの眠りもひとりひとり違う。昔ながらの育児書どおりに、3か月くらいをめどに朝まで眠ってくれる子もいれば、半年たってもまだ何度も起きる子もいます。
慢性的に浅い眠りが続くと、恐ろしいことに、ちょっとした物音で目が覚めるようになってしまうんですよね。
赤ちゃんの鳴き声じゃなくても。
ベリー仲間の彼女も、
せっかく眠れたのに、隣の物音のせいで起きちゃったじゃん!!!
という状態なんだと思う。出産前の自分だったら全然気付かずに眠り続けていられたレベルの物音にも敏感になってしまうのですよね。
なんで男性は目を覚まさない?
私の場合、3年連続で生んだので、いったいいつになったら朝まで眠れるんだろうという期間が恐ろしく長かったです。三男は1歳になるくらいまで朝まで眠ることがなかったので、よけいに辛く感じました。
不思議なことに、赤ちゃんが泣いていても男性はほとんど目を覚ますことがないんですよね。だから、細切れでしか眠れない母親の辛さがわからない。他のお父さんはどうなのかわかりませんが、うちはほとんどありませんでした。
睡眠不足に追い打ちをかける夫の爆睡
一度、夜中に二男にミルクを飲ませていたら、三男も泣き出してしまったことがありました。ミルクを作りに行っているあいだに、二男のミルクの続きをお願いしました。
ミルクを作っているあいだも泣き声が続いていて、なにしてるんだろう、もう。。。とイライラしながら2階へあがると、夫はすでに爆睡していました。
あれはなんなんでしょう? 自覚がないから?
ギャン泣きしていても全く起きませんから。夜中に何度も起きている事実すら知らない。
慢性的睡眠不足で辛いうえ、頼れる人がいない悲しさ。それも、ほかならぬ育児のパートナーにですよ。
これはほんと、精神的に不安定になります。産後鬱の原因は、ホルモンバランスだと聞くけれど、実は、疲労と睡眠不足プラス夫の無関心が引き金になるんじゃないかしら。
彼女のご主人は、そう意味ではとても協力的なようで、心の支えにはなっているみたいです。ただ、仕事が忙しくて、家を空ける時間が長いのはどうしようもないと。
だから、
この1年365日…まだたったの1日も、誰かに預けてゆったりできる日を味わった事がないからか?
と言っているんですね。
余裕があればシッターを雇って眠るのも選択肢のひとつ
ベビーシッターの仕事でも、
「産後の寝不足で辛いので、赤ちゃんと一緒に眠っているあいだに上の子のお世話をお願いします」
という案件がありました。子どもが複数になってくると、赤ちゃんと一緒に眠るということすらできなくなってきます。使えるものはなんでも使って、睡眠時間を確保することが大事だと思います。
とはいえ、ベビーシッターをお願いするのもお金がかかる。
出費覚悟でお願いしたとしても、そのときに自分がすぐに眠れるかといったら、難しくないですか?
少なくとも数時間はお願いしないといけないと思います。前述の、私がシッターで伺ったお宅も、8時間という長時間で伺いました。いつ眠れるかわからないから…という理由で。
お金をかけずに眠る時間を確保するには
そういう余裕があるお宅もあれば、きりつめなくては身動きがとれないお宅もあります。我が家は後者だったので、シッターさんにお願いして眠るなんていう贅沢な選択肢はありませんでした。
結局、貧しい家庭は、母の精神力だけが頼り。いつ壊れてしまうかわからない脆いものに頼ってる状態だと思う。
頼れる人もいない、使えるお金もない、そんな状態だった私が眠るためにやってみたのが、
- ドライブする
- 睡眠改善薬を飲む
でした。
3人まとめて眠るにはドライブしかない
0歳、1歳、2歳の三兄弟が一緒に眠ることは、ほとんどありませんでした。でも、3人一緒に眠れる場がひとつだけあったのです。
それは、車の中。車に乗せるといつの間にか、みんなすやすや~っと眠るのですよね。
だから、車に乗せて、ふらっと出かけて、3人とも眠ったのを確認すると、コンビニやショッピングモールの駐車場に停めて私も一緒に眠りました。
これも細切れ時間ではあるけれど、貴重な睡眠時間になりました。
眠くて眠くてたまらないときは、1日に何度も出かけました。よく車を停めた場所は、今でも覚えてます。
車があってほんとうに助かりました。
睡眠改善薬
三男が1歳になる前のころだったかと思います。
ドリエルという睡眠改善薬が買えるようになったんですよね。
【第(2)類医薬品】ドリエル(12錠)【ドリエル】
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浅い眠りがずっと続いているのだから、深~く眠ればいいんだ!ちょっとした物音で目が覚めないくらいに、という単純な発想で、ドリエルを買ってみました。
実際に効いたのかどうかは不明です(笑)
でも、プラシーボ効果みたいなものか、よく眠れた気がするのは確か。ああ、ぐっすり眠りたい!という日には、飲むようになりました。
2箱使ったくらいで続かなかったので、効果のほどはやはり不明です。
ただ、やはり、気もちの問題って大きいなあと思います。
これでぐっずり眠れると思って寝ると、朝まで目が覚めなかったりするわけですから。もしかしたら、子どもも、少しくらいは泣き声をあげることもあったでしょう。でも、「今夜は眠れる」という思い込みがあって、気付かずに眠り続けたのではないかな。
教訓
少し前に、睡眠負債という言葉が話題になりました。
子どもの成長につれて、今度はお弁当を作ったり、子どもの朝練があったり、寝不足状態はいつまでも続きます。
母、それも働いている母はさらに、知らず知らずのうちに睡眠負債が溜まっていくと思います。
育児は体力勝負でもあるので、細切れでもなんでも、眠れるときに眠るのが大事。
私のドライブ作戦なんかは、我が家にしか通用しない睡眠時間の作り方かもしれません。でも、どんな形でも捻出できるという一例にしてもらえたらと思います。
ベリーの彼女、大丈夫かなあ。なんとか乗り切れるといいなあ。